最近ではめったに見なくなったというか、そういえばしばらく雨天重馬場開催のGレースを見ていないのだけれども、ちょっと前までは重馬場になると嬉々として走りだす馬たちがいた。
GⅠレベルで有名なところでいうとザッツザプレンティ。
ラジオたんぱ杯もダービーもそして重馬場というより田んぼ馬場という表現が正しかった2003年のジャパンカップも、ことごとく馬場が悪い時は走ってきた。
おなじ2003年のジャパンカップに出ていた、というより優勝馬のタップダンスシチーもあの馬場で勝ったぐらいだから不良馬場は気にしないタイプだったけど、馬場が悪いから走るというより悪いのを気にしないといった方が正しいタイプだった。荒れ馬場、不良馬場、年末馬場といわれる有馬記念でも結構走っていたし。
それはザッツザプレンティと同期の二冠馬、ネオユニヴァースもそうできさらぎ賞、ダービーと重馬場で勝ってはいるのだけれどもやっぱり重の鬼という感じはしない。
ということで他に重馬場の強い馬がいなかったかとネットでいろいろと検索していたらこんなものが出てきた。
で、ここに挙げられているのが次の8頭の種牡馬。
・オペラハウス
・キングカメハメハ
・フレンチデピュティ
・ステイゴールド
・エアジハード
・チーフベアハート
・ホワイトマズル
・ファルブラヴ
確かに言われるとそんな感じもするという馬ばかり。
特にファルブラブなんかジャパンカップでも有馬でも走ったし、ステイゴールドは馬場を苦にするタイプじゃなかったし、オペラハウスはテイエムオペラオーの水陸両用っぷりを見ていたものとしては納得せざるを得ない。
でもいまいちこうなんか違うんですよね。
求めているのは、ザッツザプレンティみたいな馬であり、佐々木倫子女史の大傑作漫画「動物のお医者さん」に出てきたオオニシキ号(36話に登場)みたいな馬なのだ。
荒れ馬場で砂や泥が飛び跳ねる中を嬉々として駆け抜けていく、メンタルが図太い、無神経という文字がちらつく繊細なサラブレッドにはありえない馬なのだ。
とまで書いていてなぜかふと気合だけで走り続ける(た)馬、コスモバルクを思い出したけどこの馬も結構荒れ馬場で走っていたよな、と記録を見返してみるとなんと6回も有馬記念走ってるんですね、バルクは。
(いまは優雅に余生を過ごしているコスモバルク!)
どうりでいつも荒れ馬場走っているイメージがつくわけだ、こりゃ。
しかも6年連続のおまけつき。
ただしこの記録が最多出場かどうかは微妙。調べる気力がなかったのでここまでで止めています。
ともあれ新世代の重馬場の鬼がでてくればまた競馬も面白いのにという今日この頃。もちろんやってる方や現地で観戦している人はたまったものじゃないと思うのですが。
たまにはいいじゃないですか、ねえ。